2024年10月、長女のジュニアNISAで運用していた資金をすべて売却しました。理由は、資産が目標の500万円を突破したからです。
これ以上欲を出すのはやめ、潔く運用を停止することに。
ですが、いざ売却しようとすると様々な不明点が浮上してきました。SBI証券に問い合わせた結果、次の方針に決定しました。
- 運用資産を売却はするが、ジュニアNISA口座は解約しない
この結論に至った経緯や、実際の売却方法をまとめました。
ジュニアNISAの出口戦略にお悩みの方の参考になれば幸いです。
ジュニアNISAについて
まず、ジュニアNISAについて簡単に解説します。
- ジュニアNISA口座の開設は2023年9月末で終了
- 新規取引は、2023年12月末受渡到来分まで
- 1月1日時点で18歳となる年に新NISA口座が自動開設される
- 制度終了後も、買付した年から5年間はジュニアNISA口座で非課税で保有できる
- 5年が経過しても、18歳になるまで非課税で保有可能
- ジュニアNISA口座で購入したものはすべて、いつでも売却可能
目標の500万円達成を機にジュニアNISAの解約しようと思い立つ!
長女のジュニアNISA口座は順調に資産を増やしてきました。2024年夏、目標の500万円を突破したため、解約を決意。
もたもたしているうちに7月の市場暴落を経験し、再び400万円台に。同じ状況に陥る前に手を打ちたいと考えました。国内では総選挙が2週間後に控え、11月にはアメリカ大統領選挙もあります。資産の動きが予測不可能な状況で、再び暴落に直面してヤキモキしたくありません。そのため、資金を引き揚げることにしました。
SBI証券の公式サイトを確認すると、ジュニアNISAを解約するためには電話での手続きが必要と記載されています。ある金曜日の夕方、電話をかけると1分立たずにつながりました。
「ジュニアNISAを解約したいのですが」と伝えると、子どもの口座番号、名前、生年月日、住所を尋ねられました。続いて親権者かどうか聞かれ、私の口座番号、名前、住所も尋ねられました。
ジュニアNISA口座の閉鎖には書類での依頼が必要とのこと、書類を送る手配をする前に、以下の注意事項を伝えられました。
- 書類を返送する前に、すべての資産を売却すること
- 売却せずに閉鎖すると、資産が課税口座に移行される
- 総合口座への払い出しが完了するまで、口座に取引制限がかかる
「わかりました」と伝えて電話終了。
担当してくれた方は、途中2回ほど誰かに確認しながら回答している様子でしたが、終始親切丁寧に対応してくれました。
ジュニアNISAの売却をして解約はしない道を選択
いざジュニアNISAの資産を売却しようとすると、ふと疑問が浮かびました。
「売却しても払い出しをしなければ、ジュニアNISA口座はそのまま残るのだろうか?」
なんとなく口座を解約するのが気が進まず、できれば口座はそのままにしておきたいと思いました。
気になったので、再びSBI証券に問い合わせてみました。
ジュニアNISAで保有している資産を売却しても、払い出しする予定がないならそのまま口座は残せますか?
はい、大丈夫です。ただし2つ注意点があります
- 払い出しをしない間、資金が拘束されます(※引き出したり、非課税で買付したりできません)
- 18歳になると自動的にNISA口座が開設されます(買付資金として使えます)
※他の証券会社でNISA口座を開設したい場合は別途手続きが必要になります
現時点では売却した資金に手をつけるつもりはありません。私自身SBI証券を利用していて不便に感じたことがないので、SBI証券でNISA口座が開設されることは問題ないでしょう。
ジュニアNISAの保有資産をすべて売却し、払い出しせずにジュニアNISA口座で18歳になるまで保有することにしました。
我が家は高校3年生の1月の時点で18歳になっているので、その時点で払い出しができる予定です。大学受験費用に充てられれば良いのですが。
ジュニアNISA売却方法
株式は売却したことがあるのですが、投資信託や海外ETFの売却は初めてです。
いざ売却の画面を開いてみても、わからないことだらけでした。
そのため、売却方法について教えてくれる担当者に取り次いでもらいました。担当者と同じ画面を見ながら丁寧に説明してもらえたので、初心者でもわかりやすかったです。
保有資産はこちらの4種類。
各資産の売却方法をまとめましたので、以下に記します。
投資信託
最初に投資信託を売却しました。投資信託には「継続NISA預かり」と「旧NISA預かり」の2種類があります。
- 継続NISA預かり:購入から5年以上経過した分
- 旧NISA預かり:購入から5年以内の分
「継続NISA預かり」と「旧NISA預かり」はそれぞれ分けて売却する必要があります。まず、継続NISA預かりの「売却」ボタンをクリックし、以下の通り選択します。
- 預かり区分:「ジュニアNISA口座-継続NISA預り」
- 取引種別:金額売却
- 売却金額:全売却
同じように、旧NISA預かりの資産も売却。3日後にはどちらも無事受渡完了しました!
株式(現物/ジュニアNISA口座-旧NISA預り)
続いて日本株式を売却しました。保有していたのはオリックス株100株分です。現在の価格で売却できると、評価損益は+65,500円です。
成行注文で売却しようと思いましたが、概算受渡金額がずいぶん下がってしまいました。成行なのでこの通りになるとは限りませんが。
そこで、指値注文に切り替え、現在の価格を指定して売却注文を出しました。
明日以降、株価が下がれば買えませんが、一日様子を見ることにしました。
翌日、取引履歴をチェックすると3,210円で売却されていました。
海外ETF
次に、外貨建て資産の売却に移ります。ここが一番不明点が多く、SBI証券の担当者に色々と質問しながら注文の手前までやり方を教えてもらい、夜間に改めて手続きをしました。。
SBI証券トップメニューの「外国株式海外ETF」「口座サマリー」「ジュニアNISA口座」の順に進みます。
ここでも2種類の資産が表示されています。
- 株式(現物/ジュニアNISA口座-継続NISA):購入から5年以上経過した分
- 株式(現物/ジュニアNISA口座-旧NISA):購入から5年以内の分
2種類の海外ETFを保有しているため、継続、旧NISAそれぞれ2つずつ表示されます。これらを順番に「現売」していきます。
まず、旧NISAのVTIから売却を始めます。
- 数量:55口(=売却可能数量)
- 価格:指値288.61(=現在値)
- 期間:期間指定 2024/10/25(=今週中)
- 決済方法:外貨決済
当日中に売却できないかもしれないので、期間は「今週中」にしました。決済方法を外貨決済にしたのは、手数料を節約するためです。円貨決済にすると、1ドルにつき25銭の手数料がかかります。
「外貨決済を選び、後で自分のタイミングで日本円に交換すれば手数料はかかりません」とSBI証券の方に教えてもらったので、参考にしました。
順番に売却をし、海外ETFもすべて売却完了!すっきり!!
預り金(ジュニアNISA口座+総合口座)830.53USD
海外ETFを売却したことで、ジュニアNISA口座の預かり金が22,818.57USドルになりました。為替の影響を受けて上下するのは嫌なので、すべて日本円に変えることにしました。
SBI証券トップページから[口座管理]⇒[口座(外貨建)]⇒[為替取引]の順にクリックします。
米ドルの[売却]をクリックします。
切り替わった画面では、総合口座が表示されているので、売「ジュニアNISA口座に切替」をクリックします。
売却可能数表が表示されます。[全て売却]を選択し、パスワードを入力すると注文内容を確認する画面に進めます。
為替の動きを見ながら、1USドルが153円になったタイミングで売却しました。
こちらも無事売却完了!349万円で売却できました。
最終的に長女のジュニアNISA口座の資産残高を表示すると、以下のようになりました。
2019年にジュニアNISA口座を開設し、5年間かけて約290万円を積立ました。コツコツ投資を続けた結果520万円になり、無事売却が完了。長女の教育資金として、大学資金にあてたいと思います。
まとめ
ジュニアNISAの売却方法をまとめました。
これまで買付の経験しかなく、いざ売却するとなると不明点だらけでしたが、SBI証券のカスタマーセンターに問い合わせをしながら無事手続きが完了しました。
まとまった資金があると、ついつい投資に回したくなりますがぐっと我慢。長女の大切な教育資金として、必要な時に活用したいと思います。
そして、あとは親のNISA口座でせっせと資産運用を続けますよ!!
ジュニアNISAの資産をどうしようか悩んでいる方の参考になればうれしいです。では!
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