お金のコンパスは、無料で口座連携が無制限で使えると人気だった家計簿アプリです。
「だった」と過去形なのは、お金のコンパスが2024年6月にサービス終了してしまったから。
長年愛用していた家計簿アプリが使えなくなるのは、家計管理において大きな打撃です。

いまだに代わりになるアプリと出会えていない。
家計の状況が把握できなくなっちゃった。
本記事では、お金のコンパスの代わりになるアプリの選び方、おすすめのアプリを紹介します。今後、家計簿サービスの突然の終了にどう備えるべきかについても考えてみました。

しっかりお金の出入りが見える化できると、家計のやりくりが楽になりますよ。
楽に家計簿を作成しながら、貯金しやすい体制を整えたい方はぜひ参考にしてください!
📌 結論:迷ったら「マネーフォワード ME」から始めるのがおすすめです!
マネーフォワード MEは、お金のコンパスのように銀行・クレカ・証券などを一括管理できる家計簿アプリ。
筆者自身も日々の家計管理に愛用していて、無料でも必要十分な機能が使えます。


お金のコンパスがサービス終了したのはなぜ?

お金のコンパスは、東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社の100%子会社である「株式会社TTデジタル・プラットフォーム」が運営していました。
2020年に「おかねのコンパス for TT」をリリース。マネーフォワード社と共同開発ということもあり、使い勝手の良さから人気を集めていた家計簿アプリです。
ですが、2024年サービス終了を発表。現在、公式サイトでは以下のようにアナウンスされています。
1.内容
当社は、2020年1月にサービスを開始いたしました資産管理アプリ「おかねのコンパス for TT」および保険管理アプリ「そなえるコンパス」について、下記日程でサービスの提供を終了いたしました。2.日程
2024年4月30日(火) 「そなえるコンパス」サービス提供終了
2024年6月30日(日) 「おかねのコンパス for TT」サービス提供終了3.ご注意事項
引用元:TTデジタル・プラットフォーム
・サービス提供終了後はアプリがご利用できません。
・サービス提供終了の一定期間経過後、法令で保存義務がある場合を除き、ご登録の個人情報は削除されます。
・明細データ移行の対応はございません。
注目すべきが「明細データ移行の対応はございません。」の部分。
データ保存も移行先アプリ先の提供もありません。ユーザーは自力で次の家計簿アプリを探す必要があります。
お金のコンパスがサービス終了した背景には、家計簿アプリ市場全体の動向が影響していることが考えられます。家計簿アプリ業界では、無料で使用できるアプリが多く、その収益モデルが厳しい状況にあります。
実際、「お金のコンパス」だけでなく、他の家計簿アプリもサービス終了しています。
- NTTドコモの「スマー簿」⇒2024年1月31日に終了
- 三菱UFJ銀行の「Mable」⇒2024年3月27日にサービスを終了
「お金のコンパス」は無料で利用できる代わりに、保険や投資サービスの販売で利益を得るビジネスモデルを採用していました。
しかし、このビジネスモデルが十分に成長しなかったことが、サービス終了の一因となったと考えられます。家計簿アプリ市場全体が競争激化している中、持続可能な収益を上げるのが難しかったということでしょうか。

家計簿業界、厳しい~!
お金のコンパスの魅力とは

お金のコンパスの魅力は以下の通り。
- 無料で使える: コストを気にせずに家計管理できる。
- 口座連携が無制限: 複数の銀行口座やクレジットカードを持っている人に好評。
- 口座開設などの条件がない: 特定の銀行口座を開設する必要がなく、誰でも簡単に利用開始できる。
- 機能がシンプル:直感で使いやすいため家計管理が続きやすい
- 保険や年金も対応:ねんきん定期便から将来の年金受取予想額が資産できる
一方、以下の点は、お金のコンパスのデメリットでもあり、人によっては不便に感じていたかもしれません。
- レシート読み込みができない
- 勘定科目が大分類のみとシンプル
- 手入力に対応していない

最大の魅力は無料で口座連携数が無制限という点。
「マネーフォワード MEの口座連携数が4つに改悪されたタイミングで、お金のコンパスに乗り換えた」というユーザーも少なくありません。
お金のコンパスはこれらの特典から、多くのユーザーにとって便利で使いやすい家計管理ツールとなっていました。
しかし、2024年にサービスが終了することが発表され、ユーザーは新しいアプリへの移行を考えざるをえなくなっています。
サービス終了に伴う不安や悩みを解消するために、適切な代替アプリを見つけることが重要です。
お金のコンパスの代わりにおすすめ!筆者も愛用する「マネーフォワード ME」

「お金のコンパス」が終了してから家計管理が止まってしまった方に、筆者が実際に使っている「マネーフォワード ME」をおすすめします。
マネーフォワード MEは1,100万人以上が利用する人気家計簿アプリ(※)で、操作もシンプル。ズボラな私でも継続できているのは、自動連携と支出の見える化のおかげです。
※調査委託先:株式会社マクロミル|調査期間:2023/9/11~2023/9/12
- 2,500以上の金融サービスと連携できる
- 自動で家計簿を作成してくれる
- 支出の項目ごとに予算を設定できる
- 証券会社や電子マネーも登録可能
筆者は、以下の4口座にしぼって家計管理しています。
- 夫の給与口座
- 私の給与口座
- ANAカード(生活費メイン)
- 楽天カード(日用品・習い事)

無料版では4口座まで連携できますが、「むしろこれくらいがちょうどいい」と感じる方も多いはず。手動更新でもサクッと確認できるのが気に入っています。

無料だと4口座までしか連携できないんだ…。
有料版だと無制限にできるけど、お金はかけたくないな。
「4口座じゃ足りない」という方には、無料で10口座まで連携できる「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」もあります(住信SBI口座なしでもOK)。広告なし&レシート読み取り機能も魅力的。
👉詳しくはこちら:マネーフォワード for 住信SBIとの違いと使い分け
他にもある!代わりに使える無料アプリ2選

他にもお金のコンパスの乗り換え先におすすめのアプリを2つ紹介します。
- Zaim
- Moneytree
📌 以前はOneStockも候補に挙げていましたが、2025年にサービスを終了しています。代わりのサービスを探している方は、以下の記事も参考にしてください。
▶【参考】OneStockのサービス終了と代替アプリの選び方まとめ
Zaim

Zaimは日本国内で1,000万ダウンロードを誇る、人気家計簿アプリです。
メリット | デメリット |
---|---|
口座連携が無制限 レシートから読み取れる項目が多い データ保存期間が無制限 | 無料版は広告表示あり 無料版は手動で口座情報の更新ができない(すぐに最新のデータをチェックできない) |
Zaimは有料版の機能が充実しているため、ユーザー数も多く安定しています。

手動でデータ更新はできません。
「ざっくり最近の家計状況が把握できればOK」という人におすすめです。
Moneytree

Moneytreeは、無料で色々な機能が利用できる人気家計簿アプリです。
メリット | デメリット |
---|---|
無料で50件まで連携できる 広告表示なし データを永年保存できる データを一括更新できる | レシート読取り機能は有料版のみ 現金振替機能がない 予算設定ができない |
Moneytreeはマネーフォワード ME、Zaimと並んで3大人気家計簿のひとつ。リリースから約10年間、機能を強化しながら進化を続けてきました。データの保存期間が無制限なので、長く付き合えるアプリといえるでしょう。

データを一括更新できるのは地味にうれしい!
「レシート読み込み機能は必要ない」という人におすすめです。
家計簿アプリの終了に備える3つのポイント

家計簿アプリが突然終了すると困るのは、今の状況や過去の履歴が見られなくなることです。これまでの努力が記録として残らなくなると、家計管理が難しくなります。
とくに、過去のデータをもとに日々予算を立てている人には大きな打撃です。多くのユーザーは家計簿アプリで毎日の支出を記録し、月ごとの収支を確認して無駄な支出を抑えています。
アプリ終了によってこれらのデータが失われると、再び一からやり直す手間が発生します。
そうならないための対策を3つにまとめました。
- 月一で資産をチェックする
- アプリを定期的にチェックする
- 複数のアプリを併用する
❶月一で資産チェックする
定期的に資産チェックを行うことが重要です。
具体的には、毎月決まった日に資産の全体像を確認し、そのデータを新しいアプリや他のデバイスに移行します。エクスポート機能を使ってCSVファイルとして保存したり、スクリーンショットを撮ることでデータを手元に残しておくことができます。
データを新しいアプリや他のデバイスに移行する習慣をつけることで、突然のアプリ終了にも冷静に対処できるようになります。
❷アプリを定期的にチェックする
家計簿アプリの機能や使い勝手を定期的にチェックすることも重要です。
新しい機能が追加されたり、既存の機能が改善されたりすることがあるため、アプリを定期的に確認することで、その変化に気づき、適切に対応できます。
これにより、より効率的な家計管理が可能になります。
❸複数のアプリを併用する
一つのアプリに依存せず、複数のアプリを併用することでデータの分散管理を行うことも有効です。ただし、資産を一括で見られることの利点も考慮する必要があります。
たとえば、家計管理のデータはマネーフォワード MEで管理し、資産運用のデータはOneStockなど別のアプリに保存することで、万が一の時にも安心です。
このようにすることで、アプリが突然終了してもデータを失うリスクを最小限に抑えることができます。
まとめ:家計管理を安心して長く続けるために

お金のコンパスの代わりになるアプリを3つ紹介しました。
- マネーフォワード ME
- Zaim
- Moneytree
家計管理を安心して行うためには、定期的なバックアップ、アプリの見直し、そして複数のアプリの併用が重要です。
これらの対策を講じることで、突然のアプリ終了やデータの喪失に対しても柔軟に対応でき、効率的かつ継続的に家計管理を行うことができます。

安心して家計管理を続けるために、これらのポイントを日々の生活に取り入れていきましょう!
家計管理アプリで支出を「見える化」できたら、次は固定費そのものの見直しを。
私も自動車保険を一括見積もりして、1万円近く節約できました。
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