電力会社の乗り換えって何回でもできるの?
乗り換えを繰り返すとペナルティーを受けることはないのかな?
電気料金は契約している電力会社によって異なります。少しでもお得な会社を見つけたら乗り換えたいですよね。
「でも乗り換えを何回も繰り返すとブラックリストに乗るのでは?」と不安になる気持ちもわかります!
結論、電力会社の乗り換えを何回も繰り返すことでペナルティーを受けたり、ブラックリストに乗ることはありません!
mua家では過去に電力会社を2回乗り換えてきました。
- 東京電力(スタート)
- エルピオでんき
- ソフトバンクでんき
そして2023年12月には3回目の乗り換えを決意!
比較検討した結果「エバーグリーン電気(エバーグリーン・リテイリング)」に乗り換えました。
「あなたの乗り換え、お受けできません」
なんて連絡は一切なく、
スムーズに乗り換えられましたよ!
この記事では、実際に電力会社を乗り換える流れ、エバーグリーン電気の使用感についてレビューします。
電力会社を何回も乗り換えるメリット
電力会社を乗り換えるメリットは以下の3つです。
- 電気料金を節約できる
- 生活スタイルに合わせて電気料金プランを選べる
- お得なキャンペーン特典を受けられる
❶電気料金を節約できる
しっかりと調べてから電力会社を乗り換えることで、電気料金の節約が可能です。
利用者は自分に合ったプランを選ぶことができるため、安い料金プランの電力会社に乗り換えることで、毎月の電気料金を節約することができます。
❷生活スタイルに合わせて電気料金プランを選べる
生活スタイルに合わせて電気料金プランを選べるのも、電力会社乗り換えの魅力。例えば、家庭での電気使用量が多い場合は、より高い使用量に対応するプランを選ぶことができます。
夜間に電気を多く使用する場合は、夜間割引があるプランを選ぶと良いでしょう。
生活スタイルが変化した場合には、プランを切り替えることで電気代を節約することができます。
例えば、新しい家電製品を導入したり、外出時間が増えたりする場合には、より効率的なプランに切り替えることができます。
❸お得なキャンペーン特典を受けられる
電力会社は、新規顧客を獲得するために独自のキャンペーンを実施しています。乗り換え後の数カ月間は基本料金が無料になったり、ギフトカードがもらえたり、ポイントがバックされたりなど、魅力的な特典がたくさん。
ポイ活サイトでも、電力会社乗り換え特典としてポイントがもらえることがあります。もし乗り換え先の候補を絞った後は、少しでもお得な特典が受けられるサイトを探して、そこから申し込むことをおすすめします。
新規契約の場合、お得なキャンペーンが豊富なため、キャンペーン目当てで乗り換えることも一つの手段です。
電力会社を何回も乗り換えるときの注意点
電力会社を乗り換える際、以下3つの注意点を頭に入れておきましょう。
- 電力会社によっては違約金が発生する
- 料金プランによっては電気代が高くなることも
- 電力会社がサービスの提供を停止する場合がある
❶電力会社によっては違約金が発生する
電力会社の切り替えに制限はありませんが、業者によっては最低契約期間が設定され、解約時に違約金が発生する場合があります。
電力会社を選ぶ際には、解約時に違約金が発生しない業者を選ぶことが重要です。
❷料金プランによっては電気代が高くなることも
乗り換えた時はお得でも、その後電気代が高くなる可能性もあります。
特に料金プランが市場連動型の場合、市場価格が高騰した時に電気料金も上昇することがあるため、注意が必要です。
❸電力会社がサービスの提供を停止する場合がある
過去には、電力卸売市場の高騰などの影響により、新規契約の停止や、サービスから撤退する企業も。
帝国データバンクが2023年3月に発表した調査結果によると、契約停止や撤退する新電力会社が相次いで発生したのだとか…。
私も、契約していた新電力会社(エルピオでんき)が撤退することになり、
慌てて乗り換え先を探した経験があります。
(詳しくは後述します)
契約を停止していた企業のうち、受け入れを再開する企業も出始めているようですが、まだまた予断を許さない状況。
安定してサービスを提供してくれる電力会社を選ぶことが重要です。
電気代が高い!3回目の電力会社乗り換えを決意した時の話
mua家は東京電力の管轄内に住んでおり、①東京電力、②エルピオでんき、③ソフトバンクでんきの順に渡り歩いてきました。
直近でソフトバンクでんきを利用していた主な理由は2つです。
- 聞いたことある会社だから
- エネチェンジ 経由で申し込みをすると20,000円キャッシュバックされたから
ソフトバンクでんきの前は「エルピオでんき」という新電力会社を利用していました。
東京電力と比べて電気代も安く気に入っていたのですが、2022年3月に電力小売事業の停止を発表。
ということで、電力会社比較サイトエネチェンジ で乗り換え先を調べ、月々の電気代も安くキャンペーンがお得だったソフトバンクでんきの「くらしでんき(40A)」に乗り換えた、というわけです。
ですが、なんとソフトバンクでんきからもお知らせが。
なんだかよくわかりませんが、ようするに値上げするってことだけはわかる。
「また乗り換えるのもめんどくさいな~」と毎月の請求額をよく確認することなく契約をダラダラと続けていました。
ふと2023年8月分の電気代をチェックすると、びっくりするほど高い!
乗り換えを視野に、直近の電気料金内訳を眺めてみることにしました。
8月分 | 7月分 | 6月分 | 5月分 | 4月分 | 3月分 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
使用量 | 388kWh | 229kWh | 224kWh | 243 kWh | 288 kWh | 302 kWh | |
基本料金 | 1,180円 | 1,180円 | 1,145 円 | 1,144円 | 1,144円 | 1,144円 | |
電力量料金 | 1段料金 | 3,564 円 | 3,564 円 | 2,401 円 | 2,361 円 | 2,361 円 | 2,361 円 |
2段料金 | 6,390 円 | 3,869 円 | 2,690 円 | 3,158 円 | 4,314 円 | 4,622 円 | |
3段料金 | 3,401 円 | 0円 | 0 円 | 0 円 | 0 円 | 58 円 | |
その他 | 燃料調整額 | -1,633 円 | -675 円 | 1,713 円 | 2,238 円 | 2,952 円 | 1,416 円 |
電力市場連動額 | 3,370 円 | 731 円 | 17 円 | – | – | – | |
再エネ発電 賦課金 | 543 円 | 320 円 | 313 円 | 340 円 | 993 円 | 1,041 円 | |
割引 | 値引額(政府支援7円/kWh) | -2,716 円 | -1,603 円 | -1,568 円 | -1,701 円 | -2,016 円 | – |
電気料金合計(税込) | 14,100円 | 7,387 円 | 6,713 円 | 7,541 円 | 9,748 円 | 10,643 円 |
8月は7月の2倍ですよ。よく見ると6月からじわりと基本料金が上がってる…!?
調整額がマイナスになっていたり値引もあってこれですから。この時期は夏休みだったので自宅にいる時間が長く、電気の使用量が増えたのもあります。昨年同月の電気料金と比較してみました。
2022年8月分 | 2023年8月分 | ||
---|---|---|---|
使用量 | 397 kWh | 388kWh | |
基本料金 | 1,144 円 | 1,180円 | |
電力量料金 | 1段料金 | 2,361 円 | 3,564 円 |
2段料金 | 4,622 円 | 6,390 円 | |
3段料金 | 2,816 円 | 3,401 円 | |
その他 | 燃料調整額 | 2,036 円 | -1,633 円 |
電力市場連動額 | – | 3,370 円 | |
再エネ発電 賦課金 | – | 543 円 | |
割引 | 値引額(政府支援7円/kWh) | 1,369 円 | -2,716 円 |
電気料金合計(税込) | 14,350 円 | 14,100円 |
昨年と使用量はほとんど同じですね。基本料金や電気量料金は上がったものの、燃料調整額や値引きのおかげで請求額は同じくらいになっているようです。
それにしても、はじめてちゃんと明細を見ましたが(おい!!笑)、細かい項目が多すぎですね。政府支援による値引きは今は7円/kWhですが、9月使用分からは3.5円/kWhに減ります。今後はもっと電気代が高くなりそうな予感…。
各月を比較しても、昨年と比較しても、色々な項目が増えたり減ったりしてて、正直乗り換えるべきなのかよくわかりませんでした。深く考えず基本料金と電力量料金で他社と比較するのがわかりやすいかもしれません。
ちなみに、ソフトバンクでんき「くらしでんきプラン」は、現在お申込みを停止しています。
(※2023年10月時点)
ガクブル…。
比較サイトエネチェンジでエバーグリーンと出会う
他によい乗り換え先はないか調べるために、エネチェンジ でシミュレーションしてみました。
以下の画像は、実際にエネチェンジで選択・入力した項目です。
※「現在の電力会社」の選択肢には、ソフトバンクでんきのくらしでんきがなかったので、料金が近い東京電力を選択しました。
より詳しい結果を得るために、現在わかっている9月の使用量までを入力。10月以降は昨年の使用量を入力しました。
シミュレーション結果から「エネチェンジで人気」「解約金、違約金なし」の2つにチェックを入れて絞り込みをしました。
以上の条件で得られたシミュレーション結果について、乗り換えるかどうか検討しました。
※以下のシミュレーション結果は、2023年10月現在のものです。
【1位】エバーグリーン|従量電灯B
1位は、エバーグリーン・リテイリング株式会社が提供するプラン「従量電灯B」です。
エバーグリーン・リテイリング株式会社は2019年設立の若い会社なのですが、東京電力とイーレックス株式会社(発電や燃料事業も手掛ける老舗企業)が共同出資して設立した新会社です。
イーレックスは、国内トップクラスのバイオマス発電事業者で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。
国内で5基のバイオマス発電所を運営しているよ!自社で発電所を持っているのは心強いですね!
エネチェンジ限定特典として、10,000円キャッシュバックキャンペーンを実施しています。
【2位】TERASELでんき|超TERASEL東京B
2位におすすめされたのが、TERASELでんきの「超TERASEL東京B」というプランです。
TERASELでんきを販売する株式会社エネクスライフサービスは、伊藤忠エネクス株式会社によって設立された会社。TERASELという名前は聞いたことがありませんが、伊藤忠は聞いたことがあるので、それだけで安心感がありますね。
エネチェンジ独自のキャンペーンはありませんが、楽天ポイントやAmazonギフト券など4,000円分の特典を選べます。毎月の電気料金に応じて楽天ポイントがたまるので、使い続ける間ずっとお得に利用できますね。年間の電気代はエバーグリーン電気より4,000円ほど安い結果となりました。
【3位】TERASELでんき|TERASELでんき東京B
3位は、2位と同じTERASELでんきの「TERASELでんき東京B」というプラン。
一人暮らしの方や毎月の電気使用量が少ない家庭向けのプランです。特典の内容や使用量に応じて楽天ポイントがもらえるのは、2位の「超TERASEL東京B」プランと同じです。電気使用量が多いほど毎月の電気代が割高になるため3位となっています。
上位3プランの電気料金を比較してみた
では上位3プランの電気料金を比較してみましょう。
基本料金と電力量料金はこちら。(※2023年10月現在)
エバーグリーン | TERASELでんき | TERASELでんき | ソフトバンクでんき | 東京電力 | ||
プラン名 | 従量電灯B | 超TERASEL東京B | TERASELでんき東京B | くらしでんき | 従量電灯B | |
基本料金 | 1,137円 | 1,180円 | 1,135円 | 1,180円 | 1,18円円 | |
電力量料金 | 1段料金 (最初の120kWhまで) | 19円69銭 | 30円00銭 | 29円20銭 | 29円70銭 | 30円00銭 |
2段料金 (120kWhを超え300kWhまで | 24円55銭 | 34円46銭 | 35円54銭 | 35円50銭 | 36円60銭 | |
3段料金 (300kWhを超えたもの) | 27円44銭 | 35円84銭 | 39円46銭 | 38円65銭 | 40円69銭 |
エバーグリーン、めちゃ安なんだが!
2023年8月(388kWh)にそれぞれ契約していた場合の、基本料金と電力量料金を計算しました。
エバーグリーン | TERASELでんき | TERASELでんき | ソフトバンクでんき | 東京電力 | ||
プラン名 | 従量電灯B | 超TERASEL東京B | TERASELでんき東京B | くらしでんき | 従量電灯B | |
使用量 | 388kWh | |||||
基本料金 | 1,137円 | 1,180円 | 1,135円 | 1,180円 | 1,180円 | |
電力量料金 | 1段料金 | 2,362 円 | 3,600円 | 3,504円 | 3,564 円 | 3,600円 |
2段料金 | 4,419 円 | 6,202円 | 6,397円 | 6,390 円 | 6,588円 | |
3段料金 | 2,414 円 | 3,153円 | 3,472円 | 3,401 円 | 3,580円 | |
合計(税込) | 10,332円 | 14,135円 | 14,508円 | 14,535円 | 14,948円 |
やっぱりエバーグリーンが一番安いですね!ということで、エバーグリーンに乗り換えることにしました!
エバーグリーンへの乗り換えは簡単だった!
実際にエバーグリーンに乗り換えましたので、過程をまとめておきます。
- ステップ1シミュレーション結果の[お申し込みページへ]をクリック
エネチェンジの会員登録をする
- ステップ2現在の電力会社との契約情報を入力する
現在の電力会社名、プラン、契約者名義、お客様番号、供給地点特定番号(数字22桁)を入力
※請求明細を確認しながら入力 - ステップ3エバーグリーンから連絡を受け取るメールアドレスを登録する
- ステップ4切り替え後の支払い方法・オプションを選択する
支払い方法:[クレジットカード]or[その他]
電気料金のお知らせの郵送(1通110円):[希望する]or[希望しない] - ステップ5請求者情報を選択し、[同意の上、入力内容を確認する]をクリック
請求者情報:[契約の住所と同じ]or[エネチェンジ登録住所と同じ]or[別住所を指定]
- ステップ6電気需給契約サービス内容説明書を確認する
※pdfで表示されるのでダウンロードしておく
※基本料金など、事前に調べたデータと差異がないことをチェック - ステップ7[契約内容に同意する]をクリック
※説明書を開いて読むと、クリックできるようになる
- ステップ8申し込み完了!
以上のステップで無事切り替えの申し込みが完了! さくさくっとできちゃいました!
申し込み完了後の状況をメモしておきますね。
- 申し込み翌日「お支払い方法登録のお願い」のメールが届く
メールに記載のIDとパスワードでマイページにログインし、クレジットカードの登録をする
- 申し込み4日後「電気サービス手続き完了のお知らせ」のメールが届く
利用開始日:翌々月の初め
- 申し込み14日後「電気契約締結のお知らせ」が書面で届く
申し込み14日後、「電気契約締結のお知らせ」が書面で届きました。
契約者の情報や契約内容、支払い方法、マイページのログインIDとパスワードが記載されていました。必要な情報すべてが1枚にまとまっていて、とても親切な印象を受けました。
契約内容に記載の基本料金・電力量料金は、事前にリサーチした内容と一致していました!
よかった!!
【その後】エバーグリーン電力を順調に利用中!
その後、予定していた利用開始日から、無事エバーグリーンに切り替えが完了しました!
忘れないうちに、LINEで「ともだち登録」。これで毎月の電気料金がLINEで送られてくる上に、月額50円の割引が適用されます。
使用を始めて1カ月。マイページで前月分の電力使用状況をチェックしてみました。
1日表示もできます。平日昼間の電力使用量をみると、朝方と夕方以降に使っていることがよくわかります。
その日の気温と合わせて表示してくれるんですね!
実に興味深いです!!
エバーグリーンに乗り換えて電気代が安くなった!
翌月の9日、LINEから料金確定のお知らせがきました!
345kWの使用量に対し、請求金額は10,732円でした。直近のソフトバンク電気料金は、334kWの使用量に対し11,338円でした(10月)。
使用量は10月より多かったですが電気料は安い!
エバーグリーンに乗り換えによって電気料金が安くなったことがわかります!
参考までに、その後の電気料金をまとめていきます。
使用量 | 電気料金(税込) | |
---|---|---|
1月 | 345kWh | 10,732円 |
2月 | 340kWh | 11,910円 |
3月 | 304kWh | 9,242円 |
4月 | 329kWh | 9,825円 |
5月 | 204kWh | 6,916円 |
6月 | 181kWh | 6,314円 |
7月 | 195kWh | 7,501円 |
今のところ、毎月の電気代が安くなり、満足しています!
電力会社は何回乗り換えてもOK!安心して使える電力会社を見つけよう!
電力会社は、何回でも乗り換えることができます。
前回、電力会社を(あわてて)乗り換えてから約1年。直近の電気料金を整理することで、他社より割高であることがわかりました。
エネチェンジ のシミュレーション結果をもとにエバーグリーンに乗り換えを決意!キャンペーンでキャッシュバックもありますし、解約しても違約金が発生しないのもポイント!
そしてバイオマス発電所を持っている会社が親会社というのも興味をもちました。株価チェックしてみよ♪
まだ乗り換えて1カ月ちょっとですが、早くも電気料金の節約を実感!
このまま契約を続けたいと思います!
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